2012年12月12日水曜日
REBORN METRO
きのうは、パンプキン・サリーにてメトロポリタンの納
車があったので、立ち会って来ました。
そのメトロポリタンは、1956年式のコンバーチブル
で、今から15年前にオーナーの高橋さんに注文を受け、
ワタシがアメリカから輸入したクルマだったのです。
その当時に、1980年代のシボレー・シェベットのエ
ンジンとトランスミッションを、アメリカでスワップし
て輸入したのですが、その後調子が悪く、ここ4、5年
は不動の状態で知り合いのクルマ屋さんに放置されてい
たものを、一念発起してパンプキン・サリーでスズキ製
の1300ccのエンジンとトランスミッションを載せ
かえ、見事よみがえったのです。
ワタシもパンプキン・サリーに入庫された時に見て、す
ごく懐かしい気分になり、「納車の時には、オーナーの
高橋さんに久しぶりに会いたいので、一声かけてくださ
い」と佐藤さんに伝えてあったため、きのう佐藤さんの
お気遣いで久しぶりに、メトロオーナーの高橋さんにも
再会を果たしました。
久しぶりに会う高橋さんは、お変わりなく、相変わらず
メトロに対する情熱や愛情は当時のままで、また元気に
なったメトロを見て目を細めている顔を見たら、「本当
に良かったですね」と、心から思いました。
いつも口で言ってるし、文章にして書いてもいますが、
クルマという工業製品は、当たり前の事ですが、物言わ
ぬ無機質な鉄のかたまりですから、生かされるのも、殺
されるのも、それに関わる人間しだいで思いっきり明暗
は分かれます。
だからこそ、愛情あるオーナーの元へと行ったクルマは、
今回のように数年のブランクはあっても、また新しいエ
ンジンなどを載せてもらって、見事復活する事が出来ま
すし、残念なオーナーの所に行ったクルマは、場合によ
っては完全にスクラップとして、プレスされてしまう運
命にもあるのです。
もうこれは、完全に運だったり縁なため、誰にもどうす
る事も出来ませんが、15年前にアメリカから入れたメ
トロポリタンが、偶然とはいえワタシも住む小田原のパ
ンプキン・サリーで元気な姿で帰っていく姿を見て、つ
くづくクルマは「人」によって生かされたり、殺された
りするんだなーと思いました。
あのメトロポリタンと高橋さんは、これからはまた、失
われた数年感を取り戻すかのように、あちこちドライブ
へと出かけて行く事でしょう。
あのメトロを救ってくれた佐藤さんにも感謝ですし、諦
めずにまた復活させてくれた、オーナーの高橋さんにも
同じく感謝です。
全国のメトロポリタンオーナーの方、いま現在不動車だ
ったり、動くけど調子が良くなく、乗るのが怖いという
方は、ぜひ一度パンプキン・サリーの佐藤さんに相談し
てみてください。
きっと快適に、ファン・トゥ・ドライブ出来る様に作り
替えてくれますから!
これから日本に現存するメトロポリタンが、1台でもス
クラップになる前に、佐藤さんの手によって再生される
事を心から願います。