仕事柄ワタシは、飛行機に乗る事がかなり多いのですが、
その際に毎回見ていて不思議に思う事があります。
それは、まず目的地に飛行機が着陸し、シートベルト
着用サインが消えた瞬間に、それまで席についていた
乗客たちが鬼の首を取ったかのように
一斉に立ち上がること(笑)
たしかに、10時間以上に渡るエコノミークラスの
フライトというのは、苦痛以外なにものでも
ありません・・・。
しかし、そんなに全員一斉に立ち上がる必要はない
んじゃないの?といつもワタシは冷ややかな目で見て
思いながら、ワタシは必ず一番最後まで待ち
(よっぽどタイトな乗り継ぎが無い限り)、
慌てることなくのんびりと飛行機から
降りる事に必ずしています・・・。
なぜなら・・・。
そんなに焦って降りたところで、回転台に荷物が
降りて来なければ結局回転台の前で待つのだから
・・・(冷笑)
先週末も、Mr.Gとカスタム・カルチャー・
スクールを行うために福岡に飛行機で行ってました。
もちろん、行きも帰りも一番最後まで飛行機は
降りずに、回転台の荷物も一番最後まで
受け取る事はしません!
上の写真は、帰りの羽田空港に着いた時の、回転台に
載るワタシのスーツケースです(笑)
見事なまでに、他のスーツケースはありません。
毎回ワタシと一緒に旅をしている、マコトやMr.G
たちならよく知ってますが、ワタシは自分の人生の
中で「みっともない真似」をするのが本当にイヤで、
いいおっさんが我先に血相を変えて飛行機を降りて、
我先にスーツケースを回転台からむしり取って、
我先に出ていく姿を見ていると「ほんと日本人の
おっさんってみっともないの一言に尽きるな」と、
心の底から思い、また「絶対にああはなりたくない!」
とも心の底から思うのです。
日本語には数々の素晴らしいことわざという
ものがあります。
人の振り見て我が振り直せ
いいことわざですね!
サラリーマンのくたびれた、帰りの飛行機なら
出発先の空港か機内で缶ビールを引っかけて、
赤ら顔で中途半端に酒臭いおっさんが、
我先に血相を変えて飛行機を降りて、
我先にスーツケースを回転台からむしり取って、
我先に出ていく姿を見ていると
「死んでもああはなりたくない!」と思い、
必然的に飛行機から一番最後に降りて、
荷物もちんたらと最後までむしり取る
ことなく、のんびりと椅子に座って待つ
事にしています。
だって、みっともない事はしたくないですもん!
格好つけるために、オールドアメリカンに
乗って、格好つけるために世界中を旅して、
格好つけるためにカスタム・カルチャー
なんてものを生業(なりわい)として
生きていて、格好つけるために自ら世界で
ただ一人のカスタム・カルチャーの伝道師
として生きているのに、なんでそのワタシが
慌てて飛行機を降りて、慌てて荷物を
奪い取らないといけないのでしょうか?
そんな行為をしているだけで、虫ずが走ります。
きっとそういった人たちは、きっと、いや絶対に
余裕がないんでしょうね?
普段から満員電車に詰め込まれ、普段から
馬鹿な上司や馬鹿な部下たちから、時には
奥さんや子供たちからも、
なんらかのストレスを受け、
心にまったく余裕のない生き方をしているから、
無意識のうちにそういった行動を取るのだと
思います。
まあ、人は人、自分は自分ですから、他人が
我先に飛行機から降りようが、他人が我先にと
スーツケースをむしり取ろうが、それはもう
その人たちの自由ですから、どうぞご自由に
という事です。
ただ、ワタシはそういう「みっともない真似」
は絶対にしない・・・というお話でした。